「小鳥達 いかなる味ぞ 春の水」
(鑑賞)水溜まりでしょうか。小鳥たちが次々と水を飲みに来ます。小枝で遊んでは、また飲みに。何度も何度も飲みに来る小鳥たちを見ていると、作者もその水を飲んでみたい気持ちになりました。春の水はきっと心まで温かくしてくれるのでしょうね。
「幾千の桜一輪手にとって」
(鑑賞)満開の桜を眺めていると、ひとひらの花びらが手に落ちてきました。なんて愛らしいのでしょう! 作者の優しい思いが感じられます。
御聖体の宣教クララ修道会は1951年6月22日にメキシコで創立され、同年10月23日に早くも日本に4人の宣教女が派遣されました。そして、約1年後の1952年10月26日に2人の日本人が入会しました。シスターコンスエロ服部美津枝は、その一人です。
シスター服部は、修道生活を望んで修道会を探していましたが、出身教会の司祭の紹介で宣教クララ会を訪問し、そのまま入会したそうです。言葉も通じない中、辞書を片手に何とかコミュニケーションをとったそうです。日本に来たばかりの修道会はとても貧しく、体の弱いシスター服部には、色々な困難もあり、退会を考えたこともありました。
ご両親も心配して、何度も連れ戻そうとしたようです。しかし、日本に訪問した創立者に出会った時、創立者の人柄に魅せられ、修道召命は固まっていきました。修道会の日本での基礎を作る役割を担い、その後1970年にローマに派遣されました。
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