2020年10月28日水曜日

キリストは生きている



教皇フランシスコは、若者とすべての神の民へ向けて、使徒的勧告「キリストは生きている」を刊行しました。

教皇は全ての若者に三大真理を含むすばらしいメッセージを伝えています。
一つ目の真理は「神はあなたが大好きなのです。人生に何があろうとも、決してこれを疑ってはいけません。いかなる状況にあっても、あなたはどこまでも愛されているのです。」
 

二つ目の真理は「キリストは愛ゆえに、あなたを救うためにご自分を与え尽くしたということです。」

 三つ目の真理は、「聖霊は、復活したキリストで心を満たしてくださり、そこからあなたの生活へと泉のように流れ出ます。」教皇はこれらのメッセージの体験を重ねるようにと招いています。

 自分の召命を果たすためには、自分というものをすべて成長させ、芽を出させ、実らせる必要があります。それは自分を生み出すことではなく、何もないところから自分を創造することではなく、神に照らして自らを発見することであり、己のいのちを開花させることです。「神の計画によって、どんな人も自己の実現に召されています。というのは、それぞれのいのちは神からの召し出しだからです。」あなたの召命は、神の栄光と他者の幸せのために、あなたの中にある最高のものを引き出せるように導きます。




2020年10月19日月曜日

“すべての人はあなたを知り、愛しますように” (福者 御聖体のマリア・イネス)

 “神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて

万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。” 

  ローマ 828

 

この聖書の個所に書いてある通り、神様はすべての出来事から良いことを生み出します。 このことの例になるお話を紹介したいと思います。

 
927日(日)に、ハーバードさんご家族の洗礼式がありました。ハーバードさんのお子さんは、私たちの修道会で行っているミッション・サンタクララ幼児部の園児です。    

ハーバードさんのお父さんは、2年前に、中国に転勤になりました。当初、家族で転居するつもりでしたが、いろいろな事情で、家族5人(お母さん、4年生の女の子、3年生の男の子、1年生の男の子、4歳の女の子、)は、日本に留まりました。ところが、お父さんは、転勤してまもなく亡くなってしまったのです。それは、あまりに突然の出来事でしたので、ご遺族は修道院に助けを求めてきました。お骨が届いた時点で、神父様が葬儀ミサを行ってくださいました。関係者が約200人位出席して下さり、とても心のこもった葬儀が行われました。

 普段お母さんは、聖書の勉強をしていたこともあり、人間の死について考えるようになり、生前お父さんも、イエズス様を信じていたとのことで、洗礼を考えるようになりました。そうして勉強を始め、神父様も積極的に関わって下さり、復活祭に洗礼と決まりました。ところがコロナのため、教会の儀式は禁止となってしまいました。そこで、9月27日に、宣教クララ会の聖堂で、よろこびのうちに、御家族だけの洗礼式が行われました。お母さんはマリア・イネス・テレサ、長女はクララ、兄はフランシスコ、弟はペテロ。そして末っ子はルピタの名前を頂きました。


神に感謝。

2020年10月13日火曜日

ドロちゃんのはなし②


天国は?

 

 末期癌のドロちゃんは、病気を受け入れていながらも、最後まで生きることを諦めませんでした。私たちの創立者、福者マドレ・マリア・イネスに取り次ぎを願い、病気の回復を望んでいました。余命数ヶ月と言われている彼女にとって、それは奇跡を意味します。そして、神様は、彼女が望んでいたのとは違った形で、奇跡を起こして下さいました。前回も書きましたが、ドロちゃんは、できる限り修道院で過ごしたいと言う望みを持っていました。そこで、訪問看護をお願いしたのですが、あるとき、看護師さんは、感動した面持ちでおっしゃいました。「こんなに穏やかな末期癌の患者さんを見たことがありません。奇跡ですね。」信仰を持たない看護師さんの口から、「奇跡」と言う言葉を聞いたとき、ドロちゃんの願いが、確かにかなえられたと感じました。

 それからしばらくして、ドロちゃんの命は消えそうになりました。ある友人がドロちゃんに頼みました。「天国に行ったら、本当に天国があるっていう印を送ってね。」ドロちゃんは12月6日の夜、亡くなりました。その友人は、7日の朝ミサに出席していました。それはドロちゃんのために献げられた、最初のミサでした。そのミサが行われている時、澄んだ鐘の音が聞こえてきたのです。どこかで聞いたことのある音です。そう、それは自由に動けなくなったドロちゃんが、姉妹を呼ぶ時の鐘の音でした。ドロちゃんに印を頼んだ友人だけでなく、そのミサに参加していた姉妹たちも、みんなこの鐘の音を聞きました。

心の中で叫びました。「ドロちゃんだ!」

 

  ドロちゃんとは、シスタードロレス藤原の愛称

  ドロちゃんのはなし①も読んで下さい。https://hohoemiwo.blogspot.com/2020/09/blog-post_14.html

 創立者、福者マドレ・マリア・イネスの取り次ぎを願う祈り

           あなたの教会を導き支える聖なる父よ、
        あなたは、イネシアンファミリーの創立者、
        忠実なはしためである御聖体のマドレマリアイネステレサに
        ほまれをお与えになります。
        彼女は、キリストのみ国を広めるための宣教の熱意にあふれ、
        観想と活動の中で喜びと単純さを貫きました。
        私たちがその宣教的愛徳を模範とすることが出来ますように。
        また、彼女の取次ぎによって、今日、あなたに信頼をこめて
        お願いする恵みを私たちにお与えください。アーメン。

教会認可

主の祈り、アヴェ・マリアの祈り、栄唱