2021年3月24日水曜日

神のお告げの祭日

   



神のお告げの祭日


 

 3月25日は、「神のお告げの祭日」です。

この日、どんなみ言葉を思い浮かべますか? 私は、「Fiat(はい)」という、み言葉を思い浮かべます。

 バチカンの聖ピエトロ大聖堂にある、ミケランジェロ作のピエタ像をご覧になったことがありますか? 本物は見ていなくても、写真などでご覧になったことのある方は多いと思います。十字架からおろされた我が子イエスの亡骸を抱く聖母の像ですが、聖母のお顔が若すぎると感じたことはありませんか?

 亡くなった時イエスは30才を過ぎていたと言われているので、聖母は少なくとも、50才近くになっていたはずです。それなのに、ピエタの聖母は、イエスより若く見えるほどです。不思議に思いませんか? どこかで聞いた話ですが、このピエタの聖母は、お告げの時の聖母なのだそうです。そこには、ミケランジェロの意図があり、それは、彼の信仰表現だというのです。つまり、聖母の「Fiat(はい)」は、ただ、お告げの時だけの「フィアット」ではなく、聖母の全生涯を貫いたものだったのです。

  


2021年3月14日日曜日

愛される父

聖ヨセフ


 もう聖ヨセフの祭日の日が近づいています。その日のために聖ヨセフに対して感謝のきもちで準備しましょう。これから教皇フランシスコの使徒的書簡”父の心で”からの聖ヨセフについて分かち合いたいと思います。

愛される父

聖ヨセフの偉大さは、彼がマリアの夫であり、イエスの父であるという事実にあります。そして、聖ヨハネ・クリゾストモが明言したように『彼は、受肉による救いの営み全体への奉仕に参画した』のです。聖パウロ六世が述べたのは、ヨセフの父性が具体的に表されたのは、『自身の人生を受肉の神秘とそれに結びついたあがないの使命への奉仕、犠牲として捧げたときです。聖家族に対し彼が有していた法的,権限を行事することで、自分自身、自分人生、自分仕事を与え尽くしたときです。家族を愛するという自身の人間的召命を、その身と心とあらゆる能力を尽くした超人的ささげものへと、家族に迎えたメシアへの奉仕の愛へと変えたとき』です。

救いの歴史におけるその役割ゆえ、聖ヨセフは、キリスト者にずっと愛されてきた父です。それは世界中の数多くの教会が彼に捧げられている事実、多くの修道会、信心会、教会グループがその霊性に導かれ、その名を冠している事実、何世紀にもわたり、さまざまな作品がこの方への崇敬をもって作られてきた事実からも明らかです。多くの聖人が彼熱烈な崇敬者となってきました。

イエスはダビデの子孫として(マタイ1・16,20)、預言者ナタンがダビデにした約束のとおりに、そこにルーツをもって生まれることになっていました。聖ヨセフは、ナザレのマリアの夫として、旧約聖書と新約聖書をつなぐ蝶番なのです。



聖ヨセフ、私たちのために祈ってください。

2021年3月8日月曜日

四旬節―信仰、希望、愛を新たにする時

 


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 イエスは、御父のみ旨をなし遂げるためのご自分の受難、死、復活を弟子たちに告げることで、その使命の深い意味を明らかにし、この世を救うために協力するよう呼びかけておられます。

 復活祭へと向かう四旬節の道を歩みながら、わたしたちは「へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順」(フィリピ2・8)であったかたを思い起こします。この回心の時、わたしたちは自分の信仰を新たにし、希望の「生きた水」をくみ、開かれた心で、自分をキリストにおける兄弟姉妹にしてくださる神の愛を受け取りたいと思います。復活徹夜祭には、洗礼の約束を更新し、聖霊の働きにより、新しい人間として新たに生まれます。四旬節の旅は、キリスト者の旅全体がそうであるように、復活の光にすでに余すところなく照らされています。復活の光は、キリストに従いたいと望む人の心と姿勢と選択を力づけるのです。

 断食、祈り、施しは、イエスが説教の中で示しておられるように(マタイ6・1―18参照)、わたしたちの回心の条件であり表れです。清貧と放棄の道(断食)、傷ついた人に対する愛に満ちたまなざしと行為(施し)、そして御父との親子の対話(祈り)によって、忠実な信仰、生き生きとした希望、活発な愛を具体的なかたちで表せるようになるのです。

                                            (2021年四旬節教皇メッセージより) 

2021年3月1日月曜日

聖ヨセフへのお祈り


もう
3月, 聖ヨセフの月になりました!そして、教皇様は今年を聖ヨセフの特別年と定められました。 


聖マリアは3歳の時、神殿に奉献されました。15歳になった時、大祭司は律法に従い、マリア様を結婚させるために、ダビド家子孫で結婚を望む男達に木の枝をもって神殿に集まるように命じました。

そして二回目に男たちを集めた時、木の枝はみんな枯れていましたが、ヨセフ様の枯れた枝には花が咲いていました。この恵みによってヨセフ様はマリア様の夫として選ばれました。「マリア・ワルトルタ参照」


ヨセフ様はマリア様に次ぐ大聖人です。そしてその取次の力は偉大です! 教皇様が指示しているように聖ヨセフの
取次を願って、この世界のためにお祈りしましょう!