宣教クララ会の創立者、福者マドレ・マリア・イネス・テレサは本当にいつでもマリア様と共にすべてを行った方です。「Vamos María(マリア様、さあ始めましょう、行きましょう)」というのが自然と口をついて出た言葉でした。グアダルペのマリア様から、個人的なお約束を受けたくらいの方ですから、どれほどマリア様と親しかったかがわかります。
メキシコから日本に来ている若いシスターも何か始めようとするときに、「Vamos María」と口ずさんでいます。若い時から、マリア様に親しんで、ともに歩んできたからでしょう。
私がマリア様のことを思うときは、なんだか願い事をするときが多いと感じます。何かを始める時、特に自信がない時に「マリア様、助けてください」と願います。また、お台所で煮物などをしていて「味がどうも・・・」というようなときに「マリア様どうぞ味を直してください」というように。自分では、もうこの味はどうにもならないと思っていても、食事の時間に、周りの人が「おいしい」と言ってくれて、自分でも恐る恐る口に入れてみると、「おや?」と思うことが何度もありました。
そのほかにイエズス様にこんなことを願うのはと、気が引けるというようなときにもマリア様になら願えます。こう考えてみると、やはりお母さんだからということなのでしょう。
メキシコの方たちとはだいぶ違いますが、それでもお母さん、マリア様に対する、思いはそれでいいのかなとも思います。