キリスト教では、クリスマスを迎える準備として、11月30日に最も近い日曜日から4週間の「待降節」、ラテン語「Adventus」が始まります。「Adventus」の意味は、「到来」・救い主キリストの到来、キリストの到来を準備する期間です。教会の暦も、新年がこの待降節第一の日曜日から始まります。旧約聖書の時代から待ち望んでいた救い主を迎える喜び、これが待降節の意味することで、教会の飾り物もクリスマスの色・喜びを表す赤を基調として使われます。それと、キリストを現す光・ローソクです。それを現すいちばんのものが、アドベントリース。16世紀にドイツで始まり、1930年にはアメリカ大陸へと伝えられました。現在では、カトリック、プロテスタントを問わずほとんどのキリスト教会で見ることができます。その形は丸い形をしています。これは、途切れることのない神の無限の愛を表します。材料は、「イエス・キリストがもたらす救い、永遠の命への希望を示す」常緑樹(絶えず緑で枯れない)を使います。リースには、「キリストの降誕を通して世界にもたらされたキリストの光」の象徴として、4週間の間一本ずつ灯す4本のキャンドルが置かれます。この4本のキャンドルは、多くの国と地域の教会の伝統として、待降節第一週のキャンドルは、「キリストによってもたらされた希望の恵み」を思い起こすのです。第2週は、「キリストがもたらされた平和」。 第3週は、「キリストとともにいることのできるよろこび」。 第4週は、「神そのものであるキリストの愛」を思い起こすのです。この期間は、「よろこび」「ひかり」であると同時に、キリストを迎えるのにふさわしく生活を改める期間でもあるので、典礼に使う色は「ムラサキ」悔い改めの色も使われます。
2021年11月27日土曜日
待降節
コロナ禍にも関らず、1週間前位まではウエッブサイト上に沢山のハローウィーンの宣伝がでていました。11月も残すところ5日足らず。今度はクリスマスです。今では多くのイスラム圏においてもクリスマスをお祝いします。もちろん日本でもクリスマスツリーにクリスマスケーキ、そして、街にはクリスマス商戦。世界中の人々が祝う宗教行事、と言っても過言ではありません。
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