彼女はカルメル会のシスターで「幼な子の心を生きる人」として「小さい道」を私たちに示しました。彼女のことばに耳を傾けてみましょう。
イエスさまがご覧になるのは「行為の大きさ、難しさ」ではなく「どれほどの愛をもってなされたか」だけです。
神様が与えてくださる恵みに心から感謝するなら、さらに多くの恵みが与えられることでしょう! わたしはそれを経験しました。
あなたもやってご覧になればおわかりになるのでしょう。 限りない感謝を。 わたしはいろいろな方法で神様にあらわします。
9月15日は、「悲しみの聖母」の記念日です。
この日を迎えると思い出すひとりの姉妹がいます。悲しみの聖母の修道名を持つ、シスターマリアドロレス藤原です。3年前に84歳で、癌のため亡くなりました。彼女は、姉妹達の間では、ドロちゃんと言う愛称で呼ばれ、愛されていました。北海道出身、寡黙で働き者、特に洋裁の腕は一流でした。姉妹達の修道服はほとんどドロちゃんが作ってくれたものです。
大腸癌が肝臓に転移した末期癌が見つかってから、半年で天に召されました。できる限り修道院で過ごしたいと言うドロちゃんの希望で、私たちは、彼女と最後の歩みを共にする恵みをいただきました。この間、たくさんの素敵な思い出を残してくれましたが、今日は一つの小さな奇跡をお話ししたいと思います。
ドロちゃんは、病状が悪化し、やっと動ける状態の中にあっても、姉妹達の修道服を最後まで作り続けましたが、最後の最後の作品は、総長のためのペチェラ(修道服の下に着るもの)でした。ドロちゃんは、これを自分が死んでから、ローマにいる総長に送ってほしいと頼みました。そこには感謝の手紙が添えられていました。
そして、もう寝たきりになったドロちゃんは、言いました。「お庭にラベンダーが咲いているから、それをとってきてちょうだい。総長様に送るプレゼントに入れたいから。」頼まれたシスターは、ドロちゃんがおかしくなったと思ったそうです。なぜなら、11月中旬のこの時期、軽井沢修道院のお庭には、枯れ葉しかないのです。ラベンダーなんて咲いているはずがありません。寝たきりの状態で、実際に見に行くことも出来ないのに、ドロちゃんは確信を持って言うのです。咲いているって。そうです。本当に咲いていたのです。ドロちゃんがかわいがって育てたラベンダーは、季節を無視して、ドロちゃんの望みに応え、美しい花を咲かせていたのです。
マリア様誕生の祝日おめでとうございます!
私はシスターセシリア・ロペスと申します。
2011年に御聖体の宣教クララ会に入りました。2013年にメキシコから日本地区に派遣されました。生まれた場所は、メキシコのアランダスと言う小さな町です。ご存知のように、メキシコは、ほとんどカトリック信者です。
本日は、マリア様の祝日にあたっています。私の故郷アランダスでは、マリア様の誕生の祝日を毎年どのように祝うか、分かち合いたいと思います。
アランダスのある教会は、幼き聖マリアに捧げられています。毎年8月31日から9月8日まで、マリア様のために九日間の祈りを捧げます。その期間、毎朝6時に教会の信者達が集まり、マリア様の御象を神輿のようなものに乗せます。そしてそのマリア様を先頭にして、信者達はあけぼののロザリオをしながら、教会の周囲を行列します。その後、教会に戻って皆がマリア様の前に立って、マニャニータスというメキシコの伝統的な誕生日の曲を歌いながら、それぞれの喜び、苦しみ、また望むことを幼き聖マリアに献げます。最後に主任司祭と信者達が一緒にごミサに参加します。
これは、一つの例ですが、日本にいる私たちも、この日幼きマリア様の御像を四つの修道院で飾っています。どうぞ皆様もマリア様に感謝の心でご一緒に祈りましょう。
いつくしみ深い神よ、あなたはおとめマリアの誕生を祝福し、救いの芽生えとしてくださいました。信ずる者に恵みを注ぎ、今日、聖マリアの誕生を祝う私たちに平和をお与え下さい。
アーメン。
これから宣教クララ会の四つの修道院の幼きマリア様の御像をお見せいたします。
どうぞご覧ください!!!!
軽井沢修道院 大泉修道院