2021年4月21日水曜日

マドレ・マリア・イネスの列福記念日




マドレ・マリア・イネスの列福記念日

2012年4月21日

 

2012年4月21日に、メキシコのグァダルペ大聖堂において、御聖体の宣教クララ修道会の創立者、マドレ・マリア・イネスの列福式が行われました。大勢の参列者の中には日本からの巡礼団の姿もありました。横浜教区長ラファエル梅村司教様もご参列くださいました。

列福ミサの中でアマト枢機卿様は、次のようにお話しくださいました。

 

マドレ・マリア・イネスは、与えられたすべての力と恵みを「神はすみやかに治められますように」のモットーに従って、キリストのみ国のために自らを捧げました。

グァダルペの聖母は、観想会の一人の修道女を福音の使徒的宣教女に変えました。グァダルペの聖母への愛にかられたマドレ・マリア・イネスは、聖母のみ心に、また、御聖体のイエスと、その慈しみのみ心に、全人類を連れて生きたいと熱望しました。

教会は宣教者を必要としています。マドレ・マリア・イネスは、まさに教会の必要に応えて宣教者を教会に送りました。

マドレ・マリア・イネスの信仰に基づく英雄的行為は、いつも神の御摂理に信頼し、希望し、その眼差しは天国へ、心は聖なるイエスのみ心に浸っていました。彼女の熱烈な使徒的力は、そこから湧き出ていたのでしょう。その徳、たぐいまれな生活は、絶え間ない微笑みで飾られていました。「不快を表したい時の微笑み、いつも微笑むこと、わたしたちが最も苦しい時でも。でも、わたしにとってそれは、たいしたことではありません。なぜなら霊的生活を始めたときから、いつも努力していたことですから。」と彼女は言っています。

今日のお祝いは、聖性のお祝いです。けれども同時に、よろこびのお祝いです。なぜなら、地上において聖人とは、神の微笑みだからです。

 




2021年4月20日火曜日

「主の呼びかけを聞き、識別し、生きる」

 

復活祭の第4日曜日は「良き羊飼いの日曜日」と呼ばれ、召命のために祈る日となっています。教会は、すべてのクリスチャンが、今ここで主の証人となるように召されていることを忘れないようにと呼びかけています。そこで、教皇フランシスコの言葉を通して、私たちの人生に対する神の呼びかけを発見するための3つの基本的なステップを思い出したいと思います。

わたしたちは偶然生きているわけでも、無秩序に連なった出来事の結果として生きているわけでもなく、神の召命の実りとしてこの世に存在し、生きています。

 神はつねにわたしたちに会いに来られ、愛と幸せを切望するわたしたちの思いを受け止め、喜びへと招いてくださいます。一つひとつの召命は、個人としても、教会としても、多様で比類のないものであり、わたしたちは天から呼びかけているそのことばを聞き、識別し、生きなければなりません。そのことばは、わたしたちの能力を活かし、わたしたちをこの世における救いの道具にし、幸福の充満へと導いているのです。

 これらの三つの要素――聞き、識別し、生きる――は、イエスの公生活の始めにも当てはまります。イエスは荒れ野で祈り、試練を受けた後、ナザレの会堂を訪れ、そこでみことばを聞き、御父から託された使命の内容を識別し、自分はそれを「今日」実現させるために来たと宣言したのです(ルカ41621参照)。

聞く

 主の呼びかけは、日々の生活の中で見たり聞いたり触れたりするもののように、はっきりとしたものではありません。神はわたしたちの自由を抑圧することなく、静かにそっと来られます。

 したがって、主のことばと生き方に心の底から耳を傾ける心備えをし、さまざまな出来事を信仰のまなざしで読み解くことを学び、聖霊からもたらされる驚きに心を開く必要があります。

識別する

 イエスは、ナザレの会堂でイザヤ書の一節を読んだ後、ご自分の使命の内容を識別し、救い主を待ち望んでいる人々にそのことを告げます。イエスはその使命のために遣わされたのです。「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるために、主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである」(ルカ41819)。

  そしてわたしたちは、キリスト者の召命にはつねに預言者的な側面があることに気づきます。聖書に記されているように、預言者たちは、回心と希望と慰めのことばを神の名において伝えるために、物的に非常に困窮している人々や、霊的、道徳的な危機にひんしている人々のもとに遣わされます。

 さらには主がどのような場所や手段や状況を通して呼びかけておられるかを交わりの中で見いだすために、わたしたちは今日も識別と預言を切実に必要としています。キリスト者は皆、いのちの「内面を読み取る」力をはぐくみ、主がどこで、どのようなかたちでご自分の使命を受け継ぐ者となるよう呼びかけておられるかを見極めなければなりません。

 55回「召命のための世界祈願日」の教皇メッセージより抜粋

 


 続いて 第2部は

主の呼びかけを生きるとういう テーマを 深めていきましょう。