マドレ・マリア・イネスの列福記念日
2012年4月21日
2012年4月21日に、メキシコのグァダルペ大聖堂において、御聖体の宣教クララ修道会の創立者、マドレ・マリア・イネスの列福式が行われました。大勢の参列者の中には日本からの巡礼団の姿もありました。横浜教区長ラファエル梅村司教様もご参列くださいました。
列福ミサの中でアマト枢機卿様は、次のようにお話しくださいました。
マドレ・マリア・イネスは、与えられたすべての力と恵みを「神はすみやかに治められますように」のモットーに従って、キリストのみ国のために自らを捧げました。
グァダルペの聖母は、観想会の一人の修道女を福音の使徒的宣教女に変えました。グァダルペの聖母への愛にかられたマドレ・マリア・イネスは、聖母のみ心に、また、御聖体のイエスと、その慈しみのみ心に、全人類を連れて生きたいと熱望しました。
教会は宣教者を必要としています。マドレ・マリア・イネスは、まさに教会の必要に応えて宣教者を教会に送りました。
マドレ・マリア・イネスの信仰に基づく英雄的行為は、いつも神の御摂理に信頼し、希望し、その眼差しは天国へ、心は聖なるイエスのみ心に浸っていました。彼女の熱烈な使徒的力は、そこから湧き出ていたのでしょう。その徳、たぐいまれな生活は、絶え間ない微笑みで飾られていました。「不快を表したい時の微笑み、いつも微笑むこと、わたしたちが最も苦しい時でも。でも、わたしにとってそれは、たいしたことではありません。なぜなら霊的生活を始めたときから、いつも努力していたことですから。」と彼女は言っています。
今日のお祝いは、聖性のお祝いです。けれども同時に、よろこびのお祝いです。なぜなら、地上において聖人とは、神の微笑みだからです。