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2020年5月30日土曜日

教会の母聖マリア


61日(月)は、教会の母聖マリアの記念日です。2018211日、教皇フランシスコは、教会の母聖マリアの記念日を、聖霊降臨後の月曜日に義務の記念日として毎年祝うことについての教令を出されました。


それに先立つ54年前、聖パウロ6世は、19641121日第2バチカン公会議の閉会に際して、聖なるおとめマリアが「教会の母」であると宣言されたのです。
2バチカン公会議において発布された教会憲章の第8章では、聖母マリアについて取り上げられ、聖なるおとめマリアと教会、マリアの執り成し、教会の模範であるマリアなど、本当に教会の中にマリアの聖性が輝き、崇敬の対象、祈りの模範など素晴らしい教えが示されました。

私たちカトリック者の信仰は、母である聖マリアの祈りと執り成しによって、強められ、深められ、力づけられています。日々、信仰の弱さを体験しつつも、マリア様のまなざしを受けて、キリストへの愛と憧れを再確認し、その苦難の十字架の道を進む勇気を新たにし、心を奮い起こして前進できるのです。実際、神の母、聖マリアの後押し無しに、私たちの信仰の道はついえてしまいます。私たちの目指す道はマリアと共にあるキリストへの道なのです。


キリストの傍らには必ずマリア様がおられます。マリアはキリストの母であるから、私たちがキリストを見失うことがあれば、母であるマリア様は行く手を見失った私たちの手を引き、イエスのもとに導いて下さいます。

私たちの修道会の創立者である福者ご聖体のマリアイネステレサは、母である聖マリアへの深い愛によってその生涯をマリアのみ手に委ね、「マリアは私の母です」の霊性を深めました。創立に伴うあらゆる困難の中で、いつも「マリア、行きましょう」と、親しみを込めて呼びかけながら、キリストに従って行きました。私たちも「Vamos(バーモス) Maria(マリア)!」と、マリア様に呼びかけましょう。そして日々のキリストへの道を喜んで歩いていきましょう。 
    シスターパウリ―ナ mc

2018年2月24日土曜日

膝で祈る グァダルぺの聖母のもとへ


膝で祈る
グァダルぺの聖母のもとへ

                       

シスターM



・・・・私は見ました・・・・


メキシコ市にあるグァダルぺの大聖堂で・・・・       
どこの国でしょうか 膚の色は違いますが足早やに吸い込まれるように走り行く人々、

車椅子,又他の人に支えられながら足どりは重そうに、しかし顔と目が微笑んでいる人、老夫婦が杖を突きながら・・・・支えあいゆっくりとマリア様に向かって歩いている。若者のグループがリュックを背負って、次のミサにあずかる為に座り込んで待っている・・・・・

・・・・私は見ました・・・・



膝で祈る姿→赤ちゃんを抱き、跪きながら石畳みをゆっくり一歩一歩前進し、母親は荷物を手に心配そうに後につづく・・

・・・・私は思い出しました

12歳(中学生)の頃、確か読売新聞の片隅に、“膝で祈る”というタイトルで小さな記事が載っていたのを不思議と覚えていました.跪いて祈りながらこれは一体誰向かってどこに行くのでしょうか・・・? そのまま思い出すこともなく時は過ぎた・・・~~

≁~~~それから何十年が過ぎ, 今私は膝で祈りながら、一歩一歩前進して50歩余り行くと、目の前に聖母のお姿が確認できました。中学生の時に見た新聞の記事を思い出しました。謎はとけ、私がここに来るまで道案内をして下さった多くの方々と神様の計らいに感謝。ようやく母に会えたのです。そして今まで導いて下さった方は母であるグァダルペの聖母ご自身に違いないと、思わずにはいられませんでした。



神の母終生おとめマリア様は、全ての人々の為にホアン・ディエゴのマントにその尊いお姿を残された(1531年)。このお姿に触れたとき、わたしはマリア様の温かな眼差しに吸い込まれてしまい、急に廻りの温かさが感じられました。この大聖堂を訪れるすべての人を励まし、慰め、支えようと優しい眼差しをむけられる聖母。

まもなく御出現500年を迎えようとしていますが、いつまでもいつまでもご無事で、すべての人の母でいて下さいますように。


★聖母とともに 
・口びるにほほえみを、魂に喜びを、心に平和を!(福者マドレ・マリア・イネス)      


2016年12月1日木曜日

聖エリザベト



聖エリザベト
 シスターL
 
 私達のレジデンシア、寮は“エリザベト会”と言います。60年前のことで、どうして聖エリザベトの名を付けたのかはっきりわかりません。1207年、エリザベトはハンガリー王の王女に生まれ東ドイツの領主のもとに嫁ぎました。夫が亡くなり苦難の道を歩みましたが、病院を建て、フランシスコ第3会員となって祈りと献身的な病人の世話に専念しました。死後彼女に対する崇敬は年とともに盛んになり、フランシスコ第3会員をはじめ、多くの慈善事業の保護者として仰がれています。1117日は聖エリザベトの記念日にあたりますので、毎年、修道院でミサがささげられ寮生と共にお祝いの食事をします。
 




 先日、来日した総長は、私たちの多くの関係者と交わり良い印象を残しました。私たちにも示唆に富んだ話をしてくださいました。その一つに修道会の創立の頃、ある修練女にあてた手紙を公表してくださいました。その手紙は最近、総長の手に渡ったようです。創立者は草創期の姉妹たちをどんな思いで教育したのでしょうと思いながら聞きました。私が心に響いたのは最後の部分です。愛を燃え立たせるように聖霊に頼みましょう。そしてあなたが歩み始めた道を続けなさい。苦しみながら黙ること。愛しながら祈ること。これは修道者の偉大なる知識です
 私たちの創立者ご聖体のマリア・イネス・テレサは1904年メキシコで生まれました。16年間,観想クララ会で過ごしました。祈りと犠牲によって多くの霊魂を救うために聖性を願っておりました。ある日、これに使徒職を加えるべきであると悟ったのです。これが観想修道院を去って宣教クララ修道会を創立することになった理由です。観想生活を実践しながら使徒的な務めを果たし、まだキリストを知らない人々のところに行き、その家庭に神を知らせ、神を愛させ、そしてグァダルペの聖母の信心を広めることを望みました。宣教女はまず、祈らなければならない。その祈りから神の愛に満たされなければならない。そこで得た愛を、周りの人に伝えるように。たとえ何千キロも離れている人々の為にも、祈り、仕事、それが台所、庭、繕い、給仕、掃除であっても、また、小さな苦しみ、不都合をささげるという宣教ができることを教えてくれたのです。                           
教会は雲のように多くの聖人に囲まれています。イエスキリストの教えを具体的にとらえるお手本として模範として私たちには聖人が必要です。私たちの創立者も今、聖人への手続き中です。                                     

2014年7月20日日曜日

「ホットひと息」 「神様のほほえみ」




ホットひと息」 「神様のほほえみ」



教会には沢山の聖人がいて、今も私たちのために取り次いで下さっています。今日は、2年前に列福された本会の創立者に出会えた一人のシスター(私デス)の喜びを伝えたいと思います。本会は1951622日に創立され、創立者は1981722日に亡くなりました。幸運なことに、創立者と直接出合ったシスターたちがまだ沢山いらっしゃいます。私は残念ながら帰天後に入会したので、創立者が残してくださった書き物と創立者に会ったことがあるシスター方の会話から想像するだけでした。神様はそんな私に、創立者の列福式に参加する機会を下さいました。





2012422日メキシコのグァダルッペ大聖堂での出来事です。列福式のミサの中で「福者」と宣言され、厳かに白い布が少しずつ下ろされて創立者の顔が現れた時、大聖堂は一瞬静まり その後割れんばかりの大拍手が響き渡りました。私はというと、創立者の写真を見つめたまま、その美しい笑顔に見とれて、気がつくと涙で頬が濡れていました。感動と言うよりも“出会った”という喜びで私の心は満たされていました。なぜならその日を境に、創立者の書き物の言葉が私の心に沁み透るようになったのです。これは本当に神様の恵みだと感じました。






 列福式のお説教で「聖人たちは、神様のほほえみ」といわれましたが、その頬笑みは今も私の心に焼き付いています。娘たちのいる世界中の聖堂の中で、創立者は「神さまのほほえみ」をたたえながら、 ご聖体のイエス様のそばで今日もそっと私たちを見守っていて下さいます。(^-^