聖エリザベト
シスターL
私達のレジデンシア、寮は“エリザベト会”と言います。60年前のことで、どうして聖エリザベトの名を付けたのかはっきりわかりません。1207年、エリザベトはハンガリー王の王女に生まれ東ドイツの領主のもとに嫁ぎました。夫が亡くなり苦難の道を歩みましたが、病院を建て、フランシスコ第3会員となって祈りと献身的な病人の世話に専念しました。死後彼女に対する崇敬は年とともに盛んになり、フランシスコ第3会員をはじめ、多くの慈善事業の保護者として仰がれています。11月17日は聖エリザベトの記念日にあたりますので、毎年、修道院でミサがささげられ寮生と共にお祝いの食事をします。
先日、来日した総長は、私たちの多くの関係者と交わり良い印象を残しました。私たちにも示唆に富んだ話をしてくださいました。その一つに修道会の創立の頃、ある修練女にあてた手紙を公表してくださいました。その手紙は最近、総長の手に渡ったようです。創立者は草創期の姉妹たちをどんな思いで教育したのでしょうと思いながら聞きました。私が心に響いたのは最後の部分です。”愛を燃え立たせるように聖霊に頼みましょう。そしてあなたが歩み始めた道を続けなさい。苦しみながら黙ること。愛しながら祈ること。これは修道者の偉大なる知識です”

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