2020年6月29日月曜日

聖ペトロ聖パウロ使徒

初代教会の中心的な指導者である、聖ペトロと聖パウロについて簡単にご紹介したいと思います。

トロは、イエスの教えに心を動かされ、何もかも捨てて、イエスの最初の弟子になりました。あるときイエスは「私はこの岩(ペトロ)の上に私の教会を建てよう。陰府の力もこれ対抗できない」とおっしゃいました。しかし、その直後ペトロがイエスをその使命から遠ざけようとすると、イエスはペトロを厳しく叱責されます。「サタン引き下がれ… あなたは神の事を思わず人間の事を思っている」。その後、エルサレムでイエスに従うことがさらに危険になると、ペトロは知っていることさえ否定しましたが、五旬祭の日に復活されたキリストを大群衆に証言し、いろいろな困難や危険にも負けず、エルサレムをはじめ広く宣教活動を行い、ローマで殉教しました。

 

一方で聖パウロは、はじめはイエスの弟子たちを迫害していましたが、復活されたイエスに出逢って回心しました。それから異邦人の使徒としてキリストの教えを宣べ伝えました。自分が出逢った愛を伝えないではいられなかったのでしょう。二人は異なる使命を与えられていましたが、福音のために殉教しました。

 

今月の22日に祝日を迎えた、本会の創立者、福者マリア・イネスの書き物には、聖パウロの手紙が数えきれないほど引用されています。聖パウロと同じ宣教的熱意が感じられます。

ちなみに、福者マリア・イネスは、娘たち(本会のシスターたち)が、この聖パウロの霊性を深めるように望んでいたそうです。聖パウロの宣教的熱意が福者マリア・イネスの心に響いたのでしょう。本会のモットーである “OPORTET ILLUM REGNARE”(神は速やかにおさめられますように)は、その一つの証なのです。 

 

私たちも宣教に熱心な人となれるよう願いながら、聖ペトロと聖パウロ使徒の祝日を喜び祝いましょう。

2020年6月21日日曜日

福者マドレ・マリア・イネス


622日は、福者マドレ・マリア・イネスの祝日です。

マドレ・マリア・イネスは、御聖体の宣教クララ修道会の創立者です。

帰天から31年後の2012年に、出身地メキシコのグァダルペ大聖堂で、列福されました。

622日は同時に、御聖体の宣教クララ修道会の創立記念日でもあります。

マドレ・マリア・イネスは、はじめは観想クララ会の修道女でしたが、宣教への熱意にかられ、宣教会の創立が神のお望みであるとの確信を得て、1945年に観想会を出ます。1951622日に、修道会としての認可を受けますが、すでにその時には、修道女の数が92人になっていました。そして、同年10月には早くも最初の宣教女4人を日本に派遣しました。最初に創立された日本は長女と呼ばれ、創立者は特別な思いをいだいていました。

現在、東京(世田谷)、群馬(大泉)、長野(軽井沢、飯田)に修道院があります。

2020年5月30日土曜日

教会の母聖マリア


61日(月)は、教会の母聖マリアの記念日です。2018211日、教皇フランシスコは、教会の母聖マリアの記念日を、聖霊降臨後の月曜日に義務の記念日として毎年祝うことについての教令を出されました。


それに先立つ54年前、聖パウロ6世は、19641121日第2バチカン公会議の閉会に際して、聖なるおとめマリアが「教会の母」であると宣言されたのです。
2バチカン公会議において発布された教会憲章の第8章では、聖母マリアについて取り上げられ、聖なるおとめマリアと教会、マリアの執り成し、教会の模範であるマリアなど、本当に教会の中にマリアの聖性が輝き、崇敬の対象、祈りの模範など素晴らしい教えが示されました。

私たちカトリック者の信仰は、母である聖マリアの祈りと執り成しによって、強められ、深められ、力づけられています。日々、信仰の弱さを体験しつつも、マリア様のまなざしを受けて、キリストへの愛と憧れを再確認し、その苦難の十字架の道を進む勇気を新たにし、心を奮い起こして前進できるのです。実際、神の母、聖マリアの後押し無しに、私たちの信仰の道はついえてしまいます。私たちの目指す道はマリアと共にあるキリストへの道なのです。


キリストの傍らには必ずマリア様がおられます。マリアはキリストの母であるから、私たちがキリストを見失うことがあれば、母であるマリア様は行く手を見失った私たちの手を引き、イエスのもとに導いて下さいます。

私たちの修道会の創立者である福者ご聖体のマリアイネステレサは、母である聖マリアへの深い愛によってその生涯をマリアのみ手に委ね、「マリアは私の母です」の霊性を深めました。創立に伴うあらゆる困難の中で、いつも「マリア、行きましょう」と、親しみを込めて呼びかけながら、キリストに従って行きました。私たちも「Vamos(バーモス) Maria(マリア)!」と、マリア様に呼びかけましょう。そして日々のキリストへの道を喜んで歩いていきましょう。 
    シスターパウリ―ナ mc