初代教会の中心的な指導者である、聖ペトロと聖パウロについて簡単にご紹介したいと思います。
ペトロは、イエスの教えに心を動かされ、何もかも捨てて、イエスの最初の弟子になりました。あるときイエスは「私はこの岩(ペトロ)の上に私の教会を建てよう。陰府の力もこれ対抗できない」とおっしゃいました。しかし、その直後ペトロがイエスをその使命から遠ざけようとすると、イエスはペトロを厳しく叱責されます。「サタン引き下がれ… あなたは神の事を思わず人間の事を思っている」。その後、エルサレムでイエスに従うことがさらに危険になると、ペトロは知っていることさえ否定しましたが、五旬祭の日に復活されたキリストを大群衆に証言し、いろいろな困難や危険にも負けず、エルサレムをはじめ広く宣教活動を行い、ローマで殉教しました。
一方で聖パウロは、はじめはイエスの弟子たちを迫害していましたが、復活されたイエスに出逢って回心しました。それから異邦人の使徒としてキリストの教えを宣べ伝えました。自分が出逢った愛を伝えないではいられなかったのでしょう。二人は異なる使命を与えられていましたが、福音のために殉教しました。
今月の22日に祝日を迎えた、本会の創立者、福者マリア・イネスの書き物には、聖パウロの手紙が数えきれないほど引用されています。聖パウロと同じ宣教的熱意が感じられます。
ちなみに、福者マリア・イネスは、娘たち(本会のシスターたち)が、この聖パウロの霊性を深めるように望んでいたそうです。聖パウロの宣教的熱意が福者マリア・イネスの心に響いたのでしょう。本会のモットーである “OPORTET ILLUM REGNARE”(神は速やかにおさめられますように)は、その一つの証なのです。
私たちも宣教に熱心な人となれるよう願いながら、聖ペトロと聖パウロ使徒の祝日を喜び祝いましょう。
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