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2020年8月23日日曜日

御聖体宣教クララ修道会の 紋章

紋章
私たちの修道会の紋章を紹介したいと思います。
本会はローマカトリックの伝統に従い、会の特徴を象徴的に表した紋章を持っています。

文字
”OPORTET ILLUM REGNARE”
オポルテット・イルム・レニャーレというラテン語は、「神は速やかにおさめられますように」という意味で本会のモット―です。

十字架と玉(宣教的)
本会の第一の目的は宣教である。玉は地球を表し、その地球の上に立てられた十字架は、この世界の救い主、キリストをすべての人に伝え、神の国の到来のために働く私たちの使命を表す。

麦の穂(聖体的)

麦の穂は聖なるパン、御聖体を意味しています。キリスト者の源泉と頂点である御聖体のイエスは私達の存在の中心であり、ミサと礼拝に特別な重みをもって生きる。

ランプ(司祭的)

ランプは私たちがキリストの司祭職にあずかることを意味しています。奉献をもってイエス・キリストに一致し、私たち自身と私たちの行動のすべてを神の栄光のために捧げる

バラと星(マリア的)
グァダルッペの聖母は本会の保護者であり、特別な愛情で彼女を愛する。バラはその聖母のシンボル。同じように星は、私たちの歩む道を導き、キリストのあがないの協力者として取り次いでくださる聖母のシンボルである。
竪琴(喜び)
感謝の賛歌を神のみもとにまで昇らせる竪琴、修道者として霊的生活なしに宣教活動はあり得ない。日々の祈りによって、主と共にある喜びに満たされ、常に感謝をもってすべてを捧げる。神はわたしを愛し、私もかみを愛する喜び


紋章は御聖体の宣教クララ修道会の精神とカリスマを簡潔に、また適切に表している。



2014年9月21日日曜日

「ホットひと息」   「恵みに生かされて」



ホットひと息」   「恵みに生かされて」

シスターK



私にとって神様との決定的な出会いはひとつの病気を通してでした。

プロテスタントの家庭で育ち、幼い頃から祈ること、日曜日は教会に行く日として当然のことのようにして過ごしてきた信仰生活も、社会人として歩み始めた頃には、生かされていることよりも生きている喜びを満喫し、自己満足の中で信仰をアクセサリーとしていたように思い出されます。     
  

突然のひどい吐血に入院という苦しみを通して、また一ヶ月の面会謝絶の孤独の中で、愛すること、信じること、生きることを問われたのです。空しさと惨めさを味わいながら過ごしました。それからの日々はただ静かに祈りたい!との思いがつのるばかりで、このままでいいのかとあせりが心を覆いました。ある日の夕方、勇気を与えられてカトリック教会を訪れました。温かく迎えて下さったカテキスタの方が、夕ミサが始まることを教えて下さり、緊張のうちに聖堂に入りました。「ミサ」については何も知らない私です。

いきなり「主よ、あわれみたまえ」と祈りの声が耳に響いてきました。回心の祈りです。感動しました。まさに探し求めていた祈りでした。こんな人間を許し、生かしてくださっている、ありのまま受け入れて下さる神様の愛、神様の存在。回心の祈り、許しによって深められていく「ミサ」。嬉しさと解放感で涙が流れてとまらなかったことを覚えています。素晴らしい恵みでした。その翌日から朝六時半のミサに毎日通うようになりました。御聖体拝領なさるシスターの姿を眺めながらうらやましさとこれからの道への思いをめぐらしておりました。



改宗して一年すぎた夏、カトリック新聞を通して宣教クララ会企画の研究会を知りました。テーマ「私の道は・・・結婚?独身?修道生活?」に待っていましたとばかりに参加を申し込み、軽井沢の修道院に行きました。数年前アフリカで亡くなられたフランシスコ会のコンラド神父様との出会い、明るく喜んで奉仕しておられたシスター方との出会いによって修道召命の確信を与えられたのです。全て恵みです。日本に百近くあると言われている女子修道会の中で一つの会に出会うことはやはり神秘です。


宣教クララ会は創立者の望みに従って「喜び」「単純」「マリア的」「聖体的」霊性を祈りと典礼生活、共同生活を通して生きようとしてきます。これからも日々新しい心で、主の道を整え、その道筋をまっすぐにする為に頂いていますいのち、修道召命の恵みを感謝し、いきいきと主の愛に応えていくものとなりますように。