2021年3月8日月曜日

四旬節―信仰、希望、愛を新たにする時

 


親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 イエスは、御父のみ旨をなし遂げるためのご自分の受難、死、復活を弟子たちに告げることで、その使命の深い意味を明らかにし、この世を救うために協力するよう呼びかけておられます。

 復活祭へと向かう四旬節の道を歩みながら、わたしたちは「へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順」(フィリピ2・8)であったかたを思い起こします。この回心の時、わたしたちは自分の信仰を新たにし、希望の「生きた水」をくみ、開かれた心で、自分をキリストにおける兄弟姉妹にしてくださる神の愛を受け取りたいと思います。復活徹夜祭には、洗礼の約束を更新し、聖霊の働きにより、新しい人間として新たに生まれます。四旬節の旅は、キリスト者の旅全体がそうであるように、復活の光にすでに余すところなく照らされています。復活の光は、キリストに従いたいと望む人の心と姿勢と選択を力づけるのです。

 断食、祈り、施しは、イエスが説教の中で示しておられるように(マタイ6・1―18参照)、わたしたちの回心の条件であり表れです。清貧と放棄の道(断食)、傷ついた人に対する愛に満ちたまなざしと行為(施し)、そして御父との親子の対話(祈り)によって、忠実な信仰、生き生きとした希望、活発な愛を具体的なかたちで表せるようになるのです。

                                            (2021年四旬節教皇メッセージより) 

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