天国は?
末期癌のドロちゃんは、病気を受け入れていながらも、最後まで生きることを諦めませんでした。私たちの創立者、福者マドレ・マリア・イネスに取り次ぎを願い、病気の回復を望んでいました。余命数ヶ月と言われている彼女にとって、それは奇跡を意味します。そして、神様は、彼女が望んでいたのとは違った形で、奇跡を起こして下さいました。前回も書きましたが、ドロちゃんは、できる限り修道院で過ごしたいと言う望みを持っていました。そこで、訪問看護をお願いしたのですが、あるとき、看護師さんは、感動した面持ちでおっしゃいました。「こんなに穏やかな末期癌の患者さんを見たことがありません。奇跡ですね。」信仰を持たない看護師さんの口から、「奇跡」と言う言葉を聞いたとき、ドロちゃんの願いが、確かにかなえられたと感じました。
それからしばらくして、ドロちゃんの命は消えそうになりました。ある友人がドロちゃんに頼みました。「天国に行ったら、本当に天国があるっていう印を送ってね。」ドロちゃんは12月6日の夜、亡くなりました。その友人は、7日の朝ミサに出席していました。それはドロちゃんのために献げられた、最初のミサでした。そのミサが行われている時、澄んだ鐘の音が聞こえてきたのです。どこかで聞いたことのある音です。そう、それは自由に動けなくなったドロちゃんが、姉妹を呼ぶ時の鐘の音でした。ドロちゃんに印を頼んだ友人だけでなく、そのミサに参加していた姉妹たちも、みんなこの鐘の音を聞きました。
心の中で叫びました。「ドロちゃんだ!」
* ドロちゃんとは、シスタードロレス藤原の愛称
* ドロちゃんのはなし①も読んで下さい。https://hohoemiwo.blogspot.com/2020/09/blog-post_14.html
* 創立者、福者マドレ・マリア・イネスの取り次ぎを願う祈り
あなたの教会を導き支える聖なる父よ、
あなたは、イネシアンファミリーの創立者、
忠実なはしためである御聖体のマドレマリアイネステレサに
ほまれをお与えになります。
彼女は、キリストのみ国を広めるための宣教の熱意にあふれ、
観想と活動の中で喜びと単純さを貫きました。
私たちがその宣教的愛徳を模範とすることが出来ますように。
また、彼女の取次ぎによって、今日、あなたに信頼をこめて
お願いする恵みを私たちにお与えください。アーメン。
教会認可
主の祈り、アヴェ・マリアの祈り、栄唱
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