養成院と共に
シスターL
養成院の姉妹が清瀬の老人ホームにいる姉妹を見舞いました。ローマの総本部に長くいた姉妹です。車の中でアヴェ・マリアの祈りをしました。“ゴメンナサイ”と言って笑い出しました。“秋田のシスターたちとおんなじ”と言いました。前日、秋田のマリア様のDVDを見ました。
わたしは道案内も兼ねていたのですがなまじ地図を持っていたものですから信号の名前ばかりを気にして慌てたりしました。彼女はちゃんと道路標識を見ていました。国土交通省に感謝!!やがて着きました。メキシコ人の若い姉妹を見たとたん姉妹はみろみろ元気になりました。せっかく来ただから3人で何にか食べましょうと言いました。私は売店に行ってアイスクリームを買ってきました。食べるかしら思いましたら3分の2食べました。こんなに食べたいというのを見るのは初めてでした。私たちも修道院でこのように元気をもらっています。若さがもたらす神秘ですね。
新総長の訪問も近づきゴールデンウェークのある一日みんなで大掃除をしました。養成院の姉妹達の働きは、プロフェッショナルのように見事です。台所の換気扇は2人で内側と外側からします。ガス台の上もピカピカです。廊下の高いところも脚立に上って難なくしてしまいます。途中で休憩しておやつをしながらみんなで雑談しました。お祝いの為の来客用の食器が話題になりました。食器戸棚三つに入っています。今は人をお呼びするのも紙皿です。ナイフやフォークもいらず割りばしで済みます。飲み物もペットボトルをそのまま出せます。紙コップで済みます。結局この問題は先送りになりました。お御堂の花を生ける水盤も話題になりました。剣山を使っていける盛り花はもうしていません。このお御堂は壺に自由に生ける投げ入れが似合います。この花器もいつか処分です。あることについては養成院に丸投げになりました。
使わないものが場所を占拠しているなんてもったいないと思いながらお御堂に行きました。座っているうち目の奥に涙がにじんでくるのがわかりました。
養成院の姉妹と一緒に歩む新しい旅が始まりました。私たちは若い姉妹たちから元気をもらい、今を生きる知識と知恵を学びましょう。どうしても私たちは過去を引きずってしまいます。けれども私たちには経験を提供することが出来ます。又、鬼籍に入られた姉妹たちの思いも胸に旅をしましょう。私たちは枯れた谷を通ってもそこに泉を見つけ、秋の雨の祝福を受けるでしょう。
「幸せな人、あなたの家を住まいとし、絶えずあなたをたたえる人。幸せな人、あなたによって奮い立ち、巡礼を志す人」(詩編84)
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