2025年3月1日土曜日

三月は聖ヨゼフの月

 教会は、聖母マリアの浄配で、イエズスの養父であられた聖 ヨゼフを特別に賛美し、尊敬するために、3 月を選びました。 この月に当たり私たちは聖ヨゼフに対する愛と信心とを深 めるようにしましょう。 (聖ヨゼフに祈る カシアノ・テティヒ より)

父の心でヨセフはこのようにイエスを愛しました。

聖ヨセフの偉大さは、彼がマリアの夫であり、イエスの父であるという事実にあります。ヨセフはイエスが日々、「知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された」(ルカ252)様子を見守っていました。主がイスラエルになさったように、ヨセフはイエスに接します。「腕を支えて、歩くことを教えた。子を持ち上げて頬を寄せる父のようで、身をかがめて食べさせた」(ホセア113-4参照)。



 イエスは、神のいつくしみをヨセフの中に見ました。

ヨセフの受け入れる心は、排除することなく、その人そのままに、弱い人を優先して、他者を受け入れるようわたしたちを招きます。

 この方は、決して中心にはなりませんでした。マリアとイエスを自らの人生の中心に据えるために、いかに自らを脇に置くかを理解していました。

 ヨセフの喜びは、自己犠牲の論理にではなく、自分贈与の論理にあるのです。全能なるかたの御子は、大いなる弱さを身に受け、この世に来られます。守られ、保護され、世話を受け、育ててもらうために、このかたにはヨセフが必要です。マリアがそうしたように、神はヨセフを信頼なさいます。マリアはヨセフに、彼女のいのちを救おうとする姿だけではなく、ご自分と御子とにつねに心を砕く姿を見ておられます。

 その意味で、聖ヨセフが教会の保護者ではないはずがありません。ヨセフは教会を守り続けることで、御子とその母を守り続けており、わたしたちもまた、教会を愛することで、御子とその母を愛し続けるのです。



祈り

あがない主の保護者、おとめマリアの夫よ。

神はあなたに御子をゆだね、マリアはあなたを信頼し
キリストはあなたによって養われ、大人になりました。
聖ヨセフよ、
父親としての姿を私たちに示し、
日々の歩みを導いてください。
恵みといつくしみと勇気が与えられ、
すべての悪から守られるようお祈りください。ア-メン

教皇フランシスコ 使徒的書簡 「父の心で」より 


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