2016年3月11日金曜日

“見よ、兄弟がともに座っている。なんという恵み、なんという喜び"




シスターL

 寮の夕食は6時半から始まります。私を入れて何人か食事をしていました。テレビで動物の番組をしていました。新入りのサルが集団に溶け込む様子で自分の位置も決まりお互いに毛繕いを要求し、ぱたっと一匹はうつ伏せになり一匹はあお向けになりその様子がとても面白くみんなで大笑いをしました。9時半になって談話室に行きお祈りを始めました。その時そこにいた寮生の一人がみんなで一緒に笑ったとき、とても幸せを感じたと言いました。食事の時、修道院ではいつも一緒に笑っております。時に爆笑します。私は能天気でこれを幸せと気づきませんでした。まして恵みだったとは。


 すでに退寮した寮生ですが、寮に帰ってくるとホッとするといいました。特にどうということはない、隣で歯を磨いているとか、そういうことといいました。まさにともに座っていたのですね。アロンの頭に注がれた香油がそのひげを濡らし衣の襟に滴るように、シオンの丘を潤すヘルモンの露のように神は祝福で満たしてくれました。 大学が4年なのは短すぎるといって退寮した子もいました。


 今年は5人が退寮します。新しい生活に幸多からんことを祈るばかりです。いつか満開の桜の下で、ここで過ごした日々を振り返り“懐かしい”といってくれたら私の最上の喜び。

“あなたの青春に神がいましたよ”

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