愛 の そ よ 風
シスターL
聖霊を「愛のそよ風」と表現した神父様がおります。聖書に「しかし、嵐の中に神はおられなかった。嵐の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも神はおられなかった。地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも神はおられなかった。火の後に静けさが訪れた。神はその静けさの中で語りかけられた」と記されております。神である聖霊を「愛のそよ風」と呼ぶのはなんと素敵なことでしょう。
今年の聖霊降臨の主日は6月4日でした。修道院の習慣でこの日は聖霊の賜物をみんなで頂きます。聖霊の賜物は7つあります。畏敬、孝愛、知識、剛毅、賢慮、聡明、上智。まずお祈りがあって、祭壇には人数分の賜物のご絵が置かれています。それを一人ずつ引きます。私は写真にあるご絵が当たりました。裏には「事にあたって、賢明、適切で聖なる方へ向けさせる霊、神のインスピレーションに素直にさせる霊」と書いてありました。ただただ、伏して頂きました。
お祈りのお当番にあたった寮生が、ちょっと奮発してハイヒールを買った話をしました。前から私は変わりたいと言っていましたのでその一環なのでしょう。長いイヤリングなどしてこの頃とてもドレッシイになりました。そのハイヒールを履いてルンルンと出かけましたが電車に間に合わなくなりそうなので走りました。桜新町の駅の前の横断歩道に差し掛かりちょうど白線の2番目に来た時見事に転びました。誰も来てくれないと思っていたら「大丈夫ですか」と一人の女性がきてくれましたので起き上がりました。このことがお祈りとどう結びついたのかはもう忘れました。だがどこかで読んだ短歌を思い出しました。「ハイヒール カツカツならしゆく女(人)を杖つくわれは 歩を止めながむ」
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