日本列島桜前線
シスターL
桜前線は北上していますが、どこまで行ったでしょうか。軽井沢修道院の知らせは今、雪が降っているそうです。桜はまだまだですね。東京修道院の桜は3月28日に6個咲きました。台所を手伝ってくださっているおばさんは帰る時いつもこの桜を見て行ってくれます。開花宣言をしたものとしては慰めです。「シスター、ライトアップもしてるんですね」というので二人で笑いました。このライトはいつも庭にあります。
桜前線は髪の長いきれいな寮生たちを連れてきてくれました。入寮早々インフルエンザにかかり部屋で過ごさなければならない寮生もいました。私たちは交替でお食事を運びました。なんだかかわいそうになってしまったのですが、近頃は元気に食堂で踊りを踊ったりしています。あのしょんぼりした姿は幻だったのでしょうか。歓迎会の時,新寮生がお礼の挨拶をしました。色々な不安の中、先日はたくさんの教科書を持ってとても疲れて泣きそうになりました。寮に帰った時、おいしいお食事があって、シスター、先輩たちがいてほっとしましたというようなことを声を詰まらせて話しました。人は何者かによって癒され元気になるのですね。
新しい出会いの前に別れもありました。本人はいたかったのですがご両親のご意向で退寮することになりました。この寮生に私はたびたび忍耐を失いました。最後の日、玄関でお見送りしました。「色々な失礼赦してね」と言いました。彼女は「いいえ、いいえ、シスターお体お大事に」と言いました。まさかこんな言葉が返ってくるとは思っていませんでした。忘れられない寮生の一人になりました。
この写真は4月7日の朝日新聞に載っていたものです。福島県の南相馬市のある小学校の入学式です。放射能と津波で被災しました。避難している人がまだ帰らないので新入生は女子児童4人です。桜はまだだったかな。あまりにもかわいくて・・・神様の守りと祝福がいつもありますように。
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