誓願50周年
シスタ―L
“この大祭司は、私たちの弱さに同情できないかたではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、私たちと同様に試練に遭われたのです。だから、憐れみを受け、恵みに与って、時宜に叶った助けを頂くために、大胆に恵の座に近づこうではありませんか”
(ヘブライ人への手紙)
お2人とも入会してから54年がたちました。式の中で神様と修道会に感謝のことばを述べるのですが一人の姉妹は長い間立っていられない、もう一人の姉妹は震えるとのことで説教台を使うようになったみたいです。地区長が原稿を置いてつかまり方を見せているのには笑ってしまいました。しかし3人とも笑っていません。“そうか、もう神様の前にも人の前にも隠すものなどないのだ”と分かりました。まして、姉妹の前には尚更です。“そのままで私の喜び”という天の御父の声が聞こえました。
さて本番です。説教台につかまって、それぞれが越し方を振り返って感謝を述べました。空襲で家が全部焼けてしまって何もなくなってしまったこと、お父さんはすでにいなくてお母さんと弟さんと自分で“わたしは生きる”と立ち上がったこと、その過程で教会に触れて行ったことを話され胸に迫るものがありました。もう一人の姉妹はインドネシアに派遣されたことを話されました。聞きながらそこでの困難が手に取るようにわかりました。2人とも何度イエズス様に叫んだことでしょう。姉妹となった以上、少しのことばでも推し量ることが出来ます。長い歳月が紡いでくれて私たちは血液によらない家族になりました。
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