グアダルペの聖母
ルカによる福音書1・26‐38
「わたしは主のはしためです」 (ルカ1・26‐38)。
さびしい高速道路を何時間も車を走らせていると、たった一つの道路標識が視界に入って来たとします。それがどれほど嬉しいことか、想像してみてください。それは目的地を指し示したり、ガソリンスタンドや食料品店が行く先にあることを教えてくれます。その糸津の標識で、自分は確かにあるところに向かっていること、一人きりでいるのもそう長くはないことを、思い起こすことができるのです。
おとめマリアは、まさにその道しるべです。神の愛と計らいを指し示してくださいます。私たちの天の目的地のことを教えてくださいます。マリアは歴史のいくつもの異なる時と場所で、キリストにおいで待ち望むべきあらゆることを指し示す輝やかしい標識として、人々の前に出現さえしてくださいます。
そのような出現の一つが、1531年、メキシコ市丘郊のとある村でありました。マリアはファン・ディエゴという男に現れて、村人たちにキリストのメッセージを広めるための手助けをお頼みになりました。マリアの名において一つの聖堂を建てることを求め、ファン・ディエゴに与えるメッセージを遠く広く伝えることができるように計らってくださいました。「あなたの母である私が、あなたと共にいるではありませんか。あなたは私の陰に、保護の下にいるではありませんか」。またこうも語られました。「すべてのものの命の源、遠く近くすべてのものの主であり頭、天と地の主であるまことの神の、私はその母です」。
このように御自分のことを告げながらも、ご自分が天の御父の力、栄光、愛の映しに過ぎないことを明確にされました。こうしてマリアは、北米南米のすべての人々、原住民と外から新しく来た人々のしるしとなりました。それも何という力強いしるし!グアダルペの聖母の奇跡の像と、その名の下し建てられた聖堂を通して、何百万という人々がキリストを信じるようになり、今も教会に受け入れられているのです。あなたの標識は何を教えていますか。神はあなたに、イエスのことを人々に指し示すマリアのようになることを望んでおられます。イエスがあなたにしてくださったおと、そして他の人々にもしようとしておられることを、あなたが人々に告げることを神は望んでおられます。実に多くの人々が、あなたの内にキリストを見ることができたなら、どれほど慰められるか、想像してみてください!
「マリアさま、私のためにお祈りください! 私の言葉、行いがすべて、あなたの御子を人々に指し示すことができますように」。
毎日の黙想
The Word among us
2012年待降節号 12月2日ー12月31日
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