① 会の紋章
四つの部分に区切られている。
第1の部分は赤地の上に茎を束ねた三本の麦。
第二は青地に銀色のバラの花とその上部に水星。
第三は青地にともきれているカタコンプ、ランプは銀色で炎は金色
第四は赤地に五本の弦を有する金色の竪琴
中央には青地の上に四隅を結合する布教聖省の小さな紋章が描かれている。この紋章は銀色の地球の金の太い線で十字架が印され、その上に同じ金色の小さな十字架がある。
② 紋章の上部に会のモットーOportet Illum Regnare が書かれている。
③ 会の紋章の説明と比喩的意味
(a) 会の紋章はサニテイカ型※注で上部はモットーで占められ、下部はバラの枝で飾られている。
その枝は中央に開いたバラ、両端にはバラのつぼみと自然な葉形模様がある。
(b) この混み入った紋章は、修道会創立に受けた種々の理想を比喩的な表現で図表化している。
この霊的理想を上昇的順序に従えば
Ⅰよろこび 本修道会を躍動させる刺激となるよろこび《竪琴》
Ⅱ宣教的 《十字架を印した地球》
Ⅲ司祭的 《カテコンブのランプ、いけにえ》
Ⅳマリア的 《水星とバラ》
Ⅴ聖体的 《麦の穂》
(c) 上部のモットーはゴシック体で書かれ、会のプログラムの価値およびプログラムをも意味する。これは神の恵みによって支えられた堅固な信念で守られている。
(d) 下部の緑飾りは燃える愛、自己奉献とキリスト教的徳の香りを開いたバラで示している。
レパナイ・フェルキョ 神父
1973年11月、バチカン
※注.サニテイカ:北部イタリアのサンニイオ(Sannio)から来た騎士たちが使っていた古い武器
御聖体の宣教クララ修道会の紋章
モットー:Oporter Illum Regnare 「神はすみやかに治められるべし」は宣教クララ会修道女のあらゆる行為を敏遠に、躍動的にまた、生きたものとする原動力である。
「神はすみやかに治められるべし」によって宣教クララ会のシスターのあらゆる行為は、どんな小さな事でも、神の御前で、神の愛のために行い、その無限の功徳に一致し清めて頂くためマリアのみ手を通して、霊魂を征服するために価値付け役立つものとなるように努力する。
霊魂の征服は、自分の活動範囲を限定することなくその意向を全世界に拡張する。
紋章の中央には金色の十字を印した地球の意義が目立っている。私たちは超自然的精神によってそれを実際に実現したいのである。
私たちの救いと生命であるキリストの贖いの十字架が際立っている。聖クララ会のシスターは、その十字架によって霊魂を征服したいと望む。教理教授、み言葉の宣布によってだけでなく自ら甘受し捜し求めた苦行、使徒職の中の犠牲、かくれた犠牲などを通してもまた望むのである。
本会は何よりも宣教会なのである。
これが完成されるために本会の地の霊性のしるしが支援する。司祭的、マリア的、聖体的。
司祭的霊性として自分が奉献の主体となって神の愛の祭壇に自分自身を焼き尽すいけにえのように捧げ尽す。《灯されたカタコンブのランプ》
マリア的霊性として、神の母への子の愛をもって絶えずその助けを求める。
水星は多くの霊魂をマリアを通してキリストへ導きたいということを表している。星を眺めながらマリアを呼び求めなさい、という聖ベルナルドの言葉を思い巡らす。
バラの花はマリアのシンボルを完成する。
なぜならご自分の姿をバラの花で描かれたテペヤックの女王、そして本会第一の保護者であるグアダルペのマリアのシンボルであるから。《水星とバラ》
聖体的霊性として、中心は御聖体のイエズスである。
彼こそ導き手、光り輝く燈台、支え手としての力、孤独を潤す愛、要するに御聖体のイエズスはすべてなのである。《麦の穂》
《竪琴》宣教クララ会のシスターの心の竪琴から喜びの時も苦しもの時も常に音階の調べが響き渡るようでなければならない。微笑みは、接する人に対して彼等のくるしみを和らげる甘露のようなものであり神に導くものである。
聖クララ会のシスターのすべての霊性は、本会特有の喜びで覆われ、それは会の精神は神への熱い愛と確固とした信頼に基づく、より卓越した宣教精神である。これにより宣教クララ会のシスターは単純と喜びのうちに神と救霊のためにすべてを捧げ尽すように促されるのである。
以上は1973年12月~1974年2月までローマ総本部にて開催された第二回総会において喜びの中に承認された本会紋章の意味の要約である。
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